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好きでもない結婚相手を選ぶときの4つの条件


結婚とは不思議なもので、相思相愛のカップルで結婚するカップルもあれば、片思いであっても熱烈なラブコールの末、結婚を射止めたということもあるでしょう。ですが、お見合いをしたり、婚活や合コンから発展した結婚では、相手に恋愛感情がないとか、湧かないまま、それほど好きでもない彼氏や彼女と結婚したというカップルも、枚挙に暇がありません。

こういう恋愛感情のない結婚をしてしまうのは、昔から言われている恋愛と結婚は別であると考えている結果で、恋愛は「性」を楽しむものですが、結婚は自分と将来生まれてくる子どもの生活を守るだけの経済力があるかどうかに比重が置かれるからです。

★好きな人と結婚したのであれば、後の結末がどうあろうと、自分で納得できるでしょうが、好きでもない相手と結婚したような場合には痛手が大きいです。ですから、恋愛感情のない、好きでもない相手を選ぶときには、それに見合うだけの条件があるかどうかをしっかり見極めることです。





恋愛感情のない結婚の条件@:フィーリングや価値観の一致


好きでもない人を結婚相手に選ぶときの条件としては、価値観、フィーリング、好み、趣味、嗜好などが合っているかということが、一番大切なことで、つまり相性が合っているかどうかが、結婚相手として最初に見極めるチェックポイントといっていいでしょう。

夫婦生活をしていくうえで些細な食い違いがあると、それが次第に大きな亀裂となって、相手に対して不満やイライラ、怒りなどの感情が増幅し、結果的に別れることになったりします。そうでなくても、相性が合わなければ、苦労する夫婦生活は間違いありません。ましてや、好きでもない相手と結婚するのなら、なおさらです。

恋愛中は、
「好きだから結婚するのよ。それがいちばん幸せなじゃないかしら」
「お金持ちだから、他のことはきっと我慢できると思うわ」
「やさしい人が最高」
などと考え、目先の条件ばかり目がいっている女性は多いでしょう。

でも、二人が気質や性格、金銭感覚、食べ物の好き嫌い、価値観、フィーリング、あるいは、肌や体などの面での相性が合うかどうかということを忘れがちのようです。

いくら金持ちの男を見つけても、ただそれだけで幸せが保証されるわけではありません。恋人時代の「好きだ」という感情などは、どう考えても一生つづくものではありません。

どんなに立派な金の茶釜であっても、金の蓋がなければ美しさが保てません。逆に銅の茶釜に金の蓋もピッタリ合わず、やはり銅の蓋がピッタリと合うでしょう。
男女関係においても、この茶釜と蓋の関係といっしょで、お互いの素材が合わないとしっくりといかないものです。

そこで女性が自分に合った男を見つけるためにすべきことは、ひと口で言えば入念な観察ということです。男性とつき合っているあいだに、あらゆる機会を利用して、自分との相性というものを見極めるのです。

たとえば、自分がわがままな性格であった場合、相手もわがままだったらどうなるか。いっしょに暮すようになったら、たぶん衝突の繰り返しでしょう。自分が動物好きであるのに、相手が大嫌いだったとしたら、それが結婚生活の重大な障害になる可能性も大きいといえます。

ですが 山登りやゲームなどの共通の趣味があったりすると、夫婦生活を続けている上で非常に大きなメリットで、いくらケンカをしても、すぐに趣味の話題で盛り上がってしまうかもしれません。

だから、どのへんが合って、どのへんが合わないのかを、事前に知っておくことは、学歴や仕事、家柄、収入などよりも、ある意味では重要な問題といえるかもしれません。



恋愛感情のない結婚の条件A:真面目で信頼感がある


★現在でも、恋愛結婚よりも、好きでもない人と正式なお見合いなどで結婚したほうが、夫婦生活がうまくいく確率が高いと言われています。

恋愛から結婚に発展した人は、結婚に期待することが大きいぶん、現実生活でのギャップが大きくなり、急激にブルーになる人がいて、破局するのかもしれません。

でも、親や仲人さんが勧める見合い結婚では、燃えるような恋愛経験が少ないことと、恋愛が冷めるということも経験したことがありません。

そのため、結婚に理想像や先入観がなく、そのうえ恋愛感情も持ち込まず、最初からドライで冷静に結婚生活を送っているため、夫婦生活がうまくいくのでしょう。また相手の条件は申し分のないことが多いので、結婚後、愛を静かに育んでいける点も、理由の一つになるかもしれません。

お見合いで紹介されるような人は、女性に縁がない人もいるかもしれませんが、仕事が忙しくて恋愛などする暇がなかったという人もいます。そういう男性は、女の尻を追っかけるようないい加減な男ではなく、真面目で有能、そのうえ信頼感があります。ですから、お見合いの条件は比較的良く、釣りあいの取れた男女が結ばれるケースが多いのです。

お見合いでは、最初から相手の職業や年収が分かっており、人間的にもしっかりしていることが多いため、恋愛のように、無職やニート、フリーター、バイトや派遣社員などと出会うことは、最初からありません。もともとそういう人が紹介されることもないでしょう。

お見合い相手としては、真面目で信頼感がある、つまり男性としての人間性や能力が優れている人が多い可能性があります。
判断するポイントとしては、温厚、篤実、品行、方正、忍耐、勇気、思いやり、強さといったことが上げられます。

恋愛中の女性であっても、「好き」とか「愛している」という感情を抜きにして、客観的に彼の置かれている条件をしっかり見極めることです。恋愛感情が冷めて最後に残るのは、その人の真面目さとか信頼感という人間性のみです。


恋愛感情のない結婚の条件B:育った環境と礼儀作法が似ている


★恋愛感情がなく、すきでもない相手との結婚の条件としては、やはり、似たような環境で育ったことも結婚条件に入れていいでしょう。


育ってきた環境や礼儀作法というのも、長い家庭環境の中で染みついてきたものであり、その違いが際立っていると、好きでもなく恋愛感情もあまり湧かない結婚生活では、破局を迎える可能性が高いでしょう。

@ 育ってきた環境

育ってきた環境も無視できません。結婚の条件としては、相性と同じぐらい重要といえるかもしれません。

たとえば、和風の家で育ったか、洋風の家で育ったかによって、二人で築く家庭の基本的な構図に大きな違いが生じてきます。

和風の家で育った男性は、多かれ少なかれ日本文化の伝統を、いろんな面で受けついできていると考えていいでしょう。
着物を着る習慣。正月の過ごし方、冠婚葬祭への対応など、いわば日常生活のこまごまとした事柄が、洋風の家庭で育った男性とは大きく違っています。

戦後の日本の家族形態は、核家族に代表されるように、いわば無原則な和洋折衷型がほとんどなので、特別な家庭で育っていないかぎりは、あまり違いはありませんが、それでもそれぞれの家庭の習慣や性格によって、たとえばお風呂に入る順番だけは決まっているとか、父親の帰りを待って食事をするといった、その家庭固有の規律を少なからず身につけているものです。

食生活も育った環境でずいぶん違うもので、基本は和洋折衷とはいえ、和風色が強かったか洋風色が強かったかで、新しいカップルが共同生活をはじめたとき、カルチャーショックを受けることがあります。

「ボクは刺身が大好きだ」
「わあ、気持ち悪い。わたしはお魚にさわったこともないのよ」
マグロは切り身で泳いでいると思っている子供もいる時代です。

魚好きの家庭で育った男が、そんな女性といっしょになったら、食生活の面では180度の転換を求められるかもしれません。もちろん逆の場合もあるでしょう。

A もうひとつは礼儀作法

たとえば、親からきびしく礼儀作法をしつけられた女性と、自由放任型で育ってきた男性とでは、日常のこまごました部分で大きな食い違いが生じてきます。

やっかいなのは、どちらも「自分のほうが正しい」と思っていることで、まったく正反対の育ち方をしてきたような場合、両者のあいだに埋められない深い傷をつくることにもなりかねません。

結婚相手の選択を親がするとか、仲人を立てたときは、相手の育った家庭環境や家柄、職業、年齢といったものを考慮してくれますが、本人同士で決めるとなると、どうしても好き嫌いが優先して、他の要素はほとんど無視されます。

しかし、昔から「氏(うじ)育ち」というように、育った環境から得た価値観や習慣は、体にしみついてなかなか変えられるものではありません。
ですが、変えるのがむずかしいことだからこそ、はたして自分と合うのかどうか、事前にじっくりと考えてみることが必要です。



恋愛感情のない結婚の条件C:自分の恋愛価値を知って選ぶ


★恋人にしろ、結婚相手にしろ、好きでもない相手と自分が合うかどうかを判断するとき、絶対に忘れてならないのは自分の恋愛価値をしっかり把握することです。

自分のことを棚にあげて「あんな人がいい」「こんな人と結婚したい」というのは、年齢のいかない少年少女が、タレントに血道をあげているようなもので、一人前の女性のすることではありません。

そのような無思慮な選択をするから、大きな誤りをおかすので、何よりも大切なのは自分の恋愛価値に対する客観的な評価です。

すぐれたセールスマンは、自分の扱う商品の長所と欠点をよく知っています。そして顧客の心理もよく研究しています。つまり己を知り敵を知るからこそ、そこから戦術や戦略が生まれ、戦いを有利に導くことができるのです。

アメリカには、自分の恋愛価値を客観的に見て、どのへんの座評点にいるかを判定するテストがあるようです。

たとえば、年齢についていえば、結婚最適齢期を24歳なら24歳に設定し、その年齢を得点100とします。そして一つ歳をとるごとに1点なり2点なり減点していきます。

このやり方で肥満度、身長、容貌、学歴、趣味、教養などの項目別にモノサシをつくって、自分を測っていく。

そうすると、「3年前は総合判定で満点近かったけれど、いまはもう85点になっちゃった」というのがわかります。そうなると、相手についても、そうそう高望みばかりしていられない。1ランクか2ランク落とさなければならないということが、客観的にわかってきます。

この種のテストがおもしろいのは、自分を判定するだけでなく、ライバルになるかもしれない周囲の同性や、相手の男性をも判定することができることです。
恋人といっしょにやってみて、自分には甘く、相手には辛く点数をつけ、「わたしは85点なのに、あなたは80点。でも仕方がないから結婚してあげてもいいわよ」などと迫る方法もあるでしょう。

偏差値慣れした若者たちは、案外こういう数値化された数字に重きをおくので、予想以上に効果的かもしれません。

大事なのは、自分の恋愛価値がどの座評点にあるかをつかむことです。これがわからないと背伸びばかりして、じつは自分にピッタリ合っていた縁談を逃がすことにもなりかねません。あるいは逆に自分を卑下して、つまらない男に引っかかることもあるでしょう。

そんなことにならないためにも、一度は自分というものを、思い込みでなく、具体的な数値として客観的につかんでおく必要があるのです。
それから大切なことは、毎年取り出してみて、年齢修正を行うことです。歳を重ねるごとに美しさなどは減点されていくわけですが、性格は矯正可能だし、セクシー度や趣味、教養は逆にプラスとなるはずです。

自己の恋愛価値の評価を数値化するクセをつけると、そこから自分をいいほうに変える努力もできるようになり、一石二鳥です。



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