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本当に愛した女性には、ただ女性というだけでなく人間としての愛情も芽生えています。よく言われることですが、「情」というのはまさにそのことで、一人の女性を愛すると同時に一人の人間を愛し、大切に思っているのです。 隠し切れない悲しみの表情、幼い頃の無垢でいたいけな姿。それらは、つくりものでない、女性の愛らしさの象徴です。そういうものこそが男性の心を動かすのです。その悲しみを和らげ、その笑顔をずっと守ってやりたいと心から思わせるのです。 ★いい恋愛は、男と女の気持ちの違いを知ることから始まります。
★男女の間に限らず、男と男、女と女の間にも、相手を思う気持ちの温度差は存在しています。 考え方やものの見方や、決断の下し方や、その他いろいろな場面で人間一人ひとりの個性による違いが生じるので、同じ環境で長く生きてきた兄弟にも、それがあるのは当たり前です。 ましてや、まったく違う環境で生きてきた男女が恋をしたら、趣味一つとってみても、理解するのはなかなか難しいものです。最初のうちはあばたもエクボですから、ヨシヨシとまるで子供に接する母親のように見守ってあげられるでしょう。しかし、いくつも季節を重ねるたびに、それもだんだん変化していくでしょう。 ★男と女は同じ生き物ではない。 男なんて女に尽くす働きバチぐらいに思っていたほうがいいのかもしれません。女は男のエネルギー源なのです。しかし、男が女のエネルギー源かというと、必ずしもそうではありません。女には子供を産むという、偉大な能力があります。それは決して男にはかなわないことであり、それゆえに女には男を超えた力が備わっています。 男がこの世にいられるのは女がいるからであり、そういう意味では女性はまさに神のような存在です。それほど女は偉大なのです。でも、なぜかほとんどの男は、自分が女よりも優位な場所にいると勘違いしています。 ★男と女の二つの「性」がいつも同じ気持ちでいられるなどと、思うほうがおかしく、温度差があって当然。 同じ一本の時間の上に、一組の男女が乗っているなら、その時間をスムーズに進ませるためには、男は女に一歩も二歩も譲ること、できれば神のように思っていたほうが平穏無事でしょう。 男の技量の大きさは、仕事ができるとか、出世をしたとか、料理ができるとか、体力があるとかではなく、女性を神のように思えることではないでしょうか。それこそが男女の愛情の温度差の望ましい形です。女性であるあなたは、おおらかな気持ちで相手の男性を見つめ、そのように教育することです。
★男女の関係では「仲がいいとき」が一番快適な距離です。 男と女の関係として付き合っている二人にとって、一番快適な距離は、「仲のいいとき」と言う以外にはないのではないでしょうか。お互いが何かをしてあげて、それに感謝し合って仲がいいときが、一番いい距離を保っているはずです。 恩着せがましくなく、自然な思いやりの気持ちで何かをしてあげたときでしょう。してもらったほうも、素直に感謝の気持ちで接して、何かをしてあげたほうも気持ちよく、ちょっとだけ上から見下ろせる位置にいる。尊敬されているときの喜びは、敷くに愛し合っている二人の間では気持ちよいものです。 世間の人から尊敬されているのも嬉しいものですが、愛し愛されている二人の間での尊敬というのは、本当に嬉しいものです。だって、誕生日には何をあげようかと考えたり、美味しいレストランを見つけたときは、真っ先にその人の喜ぶ顔を想像したり、いつもその人を思っている気持ちが報われたと思えるからです。 そんなふうに、二人が平等の立場にいるときよりも、ちょっと上下関係があるときに、一番快適な距離が存在しているものです。 だけど、ずっとそんな関係でいるといつかは飽きてしまうでしょう。 結論としては、男と女が近づいたり離れたりを繰り返し、快適な距離を探す旅、それが恋愛かもしれません。 |
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