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★相性がいいかどうかは、性格の相性が大切だと先ほど説明しましたが、それだけではないということも知っておきましょう。 相性とはまことに微妙なもので、 ・ いつもケンカばかりしているカップルであるのに、結婚して死ぬまで添い遂げた ・ 表面は仲がいいおしどり夫婦と言われていても、離婚してしまった ・ 女性が熱心なクリスチャン、男性が仏教徒で、思想信条が違っていても仲良く暮らしている などで、枚挙に暇がありません。 正反対の気質や性格を持つ人間同士が、わりとうまくいく場合があります。 ★基本からいえば、似たもの同士がいいのでしょうが、似たもの同士がかえって良くない場合もあるものです。
たとえば、ケチとケチが一緒になると話が合いそうですが、あまりのケチさでお互いに相手を非難して、結局うまくいかないものです。 同じ職業なら苦労がわかってよさそうですが、ごまかしがきかないために、かえって仲が悪くなったりします。そこで、正反対の組み合わせがうまくいくケースを、次に考えてみましょう。
夫が浪費家ですが、妻がしまり屋で家庭がもっているようなとき、夫が妻に感謝し、妻が他の面での夫を評価し、浪費の部分にだけ目をつぶれば、仲の良い夫婦ができあがります。 もちろん、その逆で浪費家の妻としまり屋の夫でも良い。いわば金離れの具合が正反対だと、うまくいくということです。 ケチとケチは、お互いがうとましくなってダメになるか、社会性がほとんどゼロに等しくなって、世の中から孤立した生活になってしまいます。 浪費家と浪費家は説明するまでもなく、お金が有り余っているのでないかぎりは、遠からず破綻するでしょう。
ネアカとネクラは、基本的にはうまくいきます。 ネクラとネクラだと、当人はそれでいいかもしれませんが、これまた社会性がなくなって、窮地に追い詰められる可能性が大きいので、組み合わせとしてはバツでしょう。 ネアカとネクラの組み合わせは、正反対ゆえに出すぎたところを修正し、足りないところを補ってうまくいくものです。暗い作家と明るい奥さんがうまくいくのも、このパターンです。
漫才コンビは、だいたいこの組み合わせです。 夫婦ともデブとデブというのは、まずないはずです。デブの女の夫は、たいがい痩せているものです。デブの妻もスマートです。相撲取りのおカミさんも痩せたタイプです。 身長も極端に高い人間同士、極端に低い人同士のカップルは、まず少ないもの。どっちかが異常に高い、あるいは低いとなると、その相手は普通の人がいいでしょう。両方異常はもちろんバツです。
子どもみたいな女に兄貴っぽい男、乳離れしていない男に、しっかり者の姉さん女房。こういう組み合わせは良いのです。 舌足らずな話し方の歌手と、社会性もないタレントが結婚しても、うまくいかないのは、幼児性同士はバツという原則からです。
男っぽい女性は、おとなしい女性的性格の男とのほうがいいものです。女っぽい男なら、自分にない野生を持った女性を選ぶと、意外にいいカップルができあがります。
親子ほどの年の差のある組み合わせが、うまくいった例はめったにありませんが、同級生夫婦は、仲が良いときはいいのですが、一度ケンカをすると双方が譲らず、致命的になることが、よくあります。 その点、少しでも年齢差があると、お互いにケンカになりません。
男が家庭的で女が仕事ができるカップルも、相性がいいものです。仕事のできる女が、仕事も家事もできない男といっしょになるとバツ。家庭経営が成り立ちません。
このようにみてくると、結論としていえば、あなたが結婚を考えるとき、興味が一致している、学歴が同程度である、育った家庭環境もよく似ている、年齢さもあまりない、といったふうに、すべてを近似値でとらえれば、うまくいくように思うのは錯覚なのです。 ★近似値で選ぶのではなく、ときには逆転の発想をして、自分といちばん遠い存在、正反対の存在を想定してみることも大切なのです。 |
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