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誰でも経験があるでしょうが、声を聞いているだけで優しさが滲み出ていて、うっとりしてしまったとか、男性の低音の響きを聞くだけで惚れてしまったという女性もいるようです。 反対に甲高い声を聞くだけで、いつも責められているような気持ちになって、別れたという人もいます。
声の質、声の高い、低いというのは、あまり気にしないという人もいますが、心理的には非常に大きな影響を及ぼしています。 ★相手を好きになったり嫌いになったりするのは、自分の意識しないうちに声の好き嫌いが大きく関連しているものであり、性格の相性そのものだとも言えます。 たとえば、嫌いなタレントを思い浮かべ、どんな声か思い出してみましょう。きっとその声が嫌いなことに気づくはずです。これは会社の人間でも、まさにそうではありませんか。 男同士でも、あいつがしゃべっていると、そっぽを向くということだってあるでしょう。その人間とつき合って、後々うまくいかないか、それは、最初に会ったときの声の印象で、ほとんど当たるものなのです。
★楽器の音色に好き嫌いがあるように、声の好き嫌いも生理的なものです。 これといって特徴のない平凡な顔立ちの女性を好きになって、「なぜだろう」と、自分でも首をかしげるときがあります。そういうとき、女性の声に魅力を感じていることが多いものです。 一緒に暮らすようになると、顔をつき合せると同時に、否応なしに聞かされるのが、相手の声です。顔は目をつむってしまえば見えませんが、声のほうは、四六時中耳をふさいで逃げて回るわけにはいきません。 ふだんは普通の口調なのに、笑ったときに思わぬデカイ声を出す女性もいます。何か調子はずれな女性だということがわかります。 それが下品このうえないとしたら、本質的にそういう面を持っているとみたほうがいいでしょう。
楽器の音色でも、人によって好き嫌いがあるように、ヴァイオリンの音色が大好きな人もいれば、キイキイして嫌いだという人もいます。ピアノの音はそう好き嫌いはありませんが、金管楽器などは好みがかなり分かれます。 もともといい音色を出す楽器ですらそうなのですから、人間の声となると、けっこう好き嫌いがあって不思議はありません。ニュースキャスターやアナウンサーの人気度は、ルックスもありますが、声が大きな要素を占めていることは間違いありません。 久米弘さんが成功したのは、理知的に感じのする歯切れのよいしゃべりが、あのニーッと笑う軽薄さと、うまくマッチしたからで、どちらか一方だったら、とてももたなかったでしょう。 黒柳徹子さんは、しゃべり口に反発を感じる人もいるでしょうが、声の質はとても魅力的です。
テレビに出ている女性アナウンサーや、キャスターや歌手の声を品定めしてみれば、自分の好みがすぐにつかめるでしょう。そういう下準備をしたうえで、改めて自分の相手をくらべてみるのです。不思議なことに、声が似てると性格も似ているものです。 それが嫌いな声だったら要注意です。なぜなら、そのような好き嫌いはちょっと理屈ではいえない生理的なもので、努力で矯正しにくいからです。 ふだん、それに気がつかないのは、聴覚よりも視覚に頼っていることと、世の中全体が騒音に満ちていて、改めて人の声の質について考える機会が、あまりに少ないからかもしれませんね。 |
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