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種の保存の観点から、オスの本能は、数多くのメスに種をばらまくことであることは先ほどの項目で説明しましたが、それではメスの恋愛本能はどうなのでしょう。 ★オスの恋愛行動の場合、自分の種をいかに多くのメスに撒き散らすかだけに終始しますが、メスの場合、オスとは違って、恋愛行動の後は、子を宿し、産み、育てるという重要な役割を持っています。
女性の場合、どれだけ多くの男性と交わろうとも、基本的に1回にひとりしか産めないという、生物学上の問題があり、いくら自分の遺伝子をたくさん残そうとしても、残せる子どもの数には限りがあります。 しかも、いったん妊娠してしまいますと、1年ぐらいは次の子を宿すというわけにはいきません。 ここで、女性としては、産める子どもの数に限りがあるため、いかに有能で優秀な男から、「素晴らしい種」をもらうかが重要な問題となってきます。
★この問題の解決を知るためには、動物の求愛行動を見るのが一番手っ取り早いです。 鳥などの行動を見ればお分かりになるように、繁殖時期が来ますと、メスの気を引こうとして、オスは自慢の声をありったけ振り絞って求愛したり、あるいは自慢のキレイな翼を大きく広げるなどして、次から次へと手当たり次第に求愛行動を繰り返し、多くのメスと交尾しようとします。 そういうとき、メスの行動は、オスの求愛行動にはすぐに反応せず、オスが近づいたら逃げようとしますね。これは簡単に応じることなく、オスの品定めをしっかりしようと時間稼ぎをしているのです。
★人間の場合も同じで、女性は1回の妊娠で、ひとりしか産めませんので、相手の男性の遺伝子がすばらしいかどうかを吟味する必要があり、そのため、相手の男の本質をしっかり見極めようと時間をかけるのです。 この時間をかける方法として、男性があなたの体に触れようとしたとき、思わず、「いやよ」「やめてよ」「次ね」「我慢して」「ダメよ」などと否定語を連発するのです。こうして、「まだまだあなたのことを知りたいわ」ということで、簡単には肉体関係を持たせないのです。 女性としては、いい遺伝子を残そうと恋愛しているつもりはないでしょうが、現実的には、本能的な行為をとっていることがあるのです。 これらの本能が、男としての行動、あるいは女としての行動の基本パターンになっているのです。 |
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