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相性が良いか悪いかを単純に見分ける方法としては、「彼氏または彼女が他人からホメられて、うれしいかどうか」というのがあります。 「君の彼女、いまどき珍しいしっかりした言葉づかいじゃないか。どっかのお嬢さん?」 こうホメられたとき、うれしく感じるようなら相性はいいでしょう。「へえ、そんな見方もあるのか」とか「わかってないな。ただ気取っているだけなのに」と思うようなら、相性はたぶん、いまひとつでしょう。 ★相性とは、性質と息が合うことです。性質が合うとは、相手の個性を好ましく見られるかどうかにかかっています。おしゃべりな女性が「わずらわしい女」に感じられるか、あるいは「退屈しない女性」と思えるか。これが相性を語っているのです。
★男性と女性が並んで歩くとき、彼女は手をつなぎたがるか、頭をもたせかけるかという、肉体面から相性をみるという手がありますが、これはそうむずかしくはありません。 くだけた言葉でいいますと、要は肉体的になじむ相手がどうか、という点を考えればいいわけです。 たとえば、彼と彼女が仲良く歩いている場合、彼女の彼にするスタイルは次の5つしかありません。 @ 手をつなぎたがる女性 A 腕を組みたがる女性 B 頭をもたせかけてくる女性 C 体をピッタリ寄せてくる女性 D 男の腰に手を回す女性 このごろは、5番目の女性が目につきますが、ともかく女性によって好みのパターンは、はっきり違います。そしてこれは男性も同じで、自分がどうしてほしいか、それぞれ違うものです。 この好みの合う、合わないで、肉体面の相性がわかるはずです。要は、自分に合ったパターンの女性を見つけることが、鍵になります。 これは直感的な問題で、女性でも、ごつい手の男が好きな人と、ほっそりした冷たい手が好きなタイプがいるものです。男の手を見ただけで、この人はイヤ!ということもあります。 女性はこういう点を、細かく見ているのです。
★声の質というのは、ほとんどの人があまり気にしませんが、心理的には非常に大きな影響を及ぼしています。声の好き嫌いは即、性格の相性そのものだというのです。 たとえば、嫌いなタレントを思い浮かべ、どんな声か思い出してみましょう。きっとその声が嫌いなことに気づくはずです。これは会社の人間でも、まさにそうではありませんか。 男同士でも、あいつがしゃべっていると、そっぽを向くということだってあるでしょう。その人間とつき合って、後々うまくいかないか、それは、最初に会ったときの声の印象で、ほとんど当たるものなのです。 楽器の音色に好き嫌いがあるように、声の好き嫌いも生理的なものです。 これといって特徴のない平凡な顔立ちの女性を好きになって、「なぜだろう」と、自分でも首をかしげるときがあります。そういうとき、女性の声に魅力を感じていることが多いものです。 一緒に暮らすようになると、顔をつき合せると同時に、否応なしに聞かされるのが、相手の声です。顔はめをつむってしまえば見えませんが、声のほうは、四六時中耳をふさいで逃げて回るわけにはいきません。 ふだんは普通の口調なのに、笑ったときに思わぬデカイ声を出す女性もいます。何か調子はずれな女性だということがわかります。 それが下品このうえないとしたら、本質的にそういう面を持っているとみたほうがいいでしょう。 ★生理的に合わない声の女性とは、できるだけ一緒に暮らさないほうがいいでしょう。 楽器の音色でも、人によって好き嫌いがあるように、ヴァイオリンの音色が大好きな人もいれば、キイキイして嫌いだという人もいます。ピアノの音はそう好き嫌いはありませんが、金管楽器などは好みがかなり分かれます。 もともといい音色を出す楽器ですらそうなのですから、人間の声となると、けっこう好き嫌いがあって不思議はありません。ニュースキャスターやアナウンサーの人気度は、ルックスもありますが、声が大きな要素を占めていることは間違いありません。 久米弘さんが成功したのは、理知的に感じのする歯切れのよいしゃべりが、あのニーッと笑う軽薄さと、うまくマッチしたからで、どちらか一方だったら、とてももたなかったでしょう。黒柳徹子さんは、しゃべり口に反発を感じる人もいるでしょうが、声の質はとても魅力的です。 まず、相手の声の質が好きなのかどうか点検してみましょう。 テレビに出ている女性アナウンサーや、キャスターや歌手の声を品定めしてみれば、自分の好みがすぐにつかめるでしょう。そういう下準備をしたうえで、改めて自分の相手をくらべてみるのです。不思議なことに、声が似てると性格も似ているものです。 それが嫌いな声だったら要注意です。なぜなら、そのような好き嫌いはちょっと理屈ではいえない生理的なもので、努力で矯正しにくいからです。 ふだん、それに気がつかないのは、聴覚よりも視覚に頼っていることと、世の中全体が騒音に満ちていて、改めて人の声の質について考える機会が、あまりに少ないからかもしれませんね。
★これは何を汚いと感じるか、清潔に感じるかの差です。不潔な感覚は、大きく二通りに分かれるものです。それは感性的不潔感と、理性的不潔感といってもいいでしょう。 感性的不潔感というのは、見た目とか言葉やイメージの汚さに怖じ気をふるうタイプで、こういう人は身だしなみもきちんとしているし、整理整頓も行き届いた生活をしています。 理性的不潔感というのは、バイキンが怖いなど、頭でこしらえた知識、科学的、合理的な判断によって汚さをキャッチするのです。 こういう人は、電車のつり革は誰が触ったかわからない。皮膚病の人が触ったかもしれない。だから電車で吊り革につかまれば、手を洗うだけでなく、アルコールで消毒しないと気がすまないのです。 一方、そういうことには無頓着ですが、たとえばカレーライスを食べ終わった皿に、紙ナプキンをまるめておいて「何を連想する?」「キャー、キャー、汚い!」などと会話するようなタイプです。これは感性派の不潔感の持ち主です。 この不潔感が一致すればいいのですが、もし感性派と理性派の組み合わせで、共に敏感だったとすると、夫婦生活を共にするのは、かなりむずかしいかもしれません。 また、部屋や台所の汚れ具合、掃除のマメさも、ときにケンカの種になります。男が神経質で、水がこぼれていてもブツブツいうのに、女性が気にしないタイプだと、食い違いが生じます。 また、遊んでいた女と手を切って、新築マンションで一人暮らしを始めたら、なぜかフロ場がつまる。見たら長い髪がこびりついていた。女のタタリを感じてゾッとした・・・という、笑い話のようなことも起きかねません。 女の抜け毛が目ざわりな男というのは多いものですが、女性は案外気にしないものです。「女のくせに、ちゃんと掃除しとけ」「男のくせに、細かいわね」、こういう日常の些細なところから、いさかいは始まるものです。 相手の不潔感と自分の不潔感の一致、不一致は、相性の良し悪しに関わりますのでぜひ確かめておく必要があるでしょう。
★育った環境の違いでも相性の良し悪しは分かります。「どのような環境で、どんな親から、どのような教育を受けてきたか」ということです。 それによって性格、気質が形成されるのです。相性とは「性質の合うこと」ですから、育ってきた環境と条件の部分を見れば、おおよその見当がつけらます。 これを判断するには、親の職業を見るのが手っ取り早い方法です。どの職業とどの職業の組み合わせがいい、悪いかは、単純にはいえません。医者とお坊さんの家系が一緒になるのはいいかもしれません。大学教授の娘と大工の息子が、相性がいいこともあります。 その辺は具体的に当たってみないと、何ともいえません。ただ育ちの違いは、生活習慣やものの考え方の違いになって表れてくるので、かけはなれた場合は、よく吟味してみることが大切です。 具体例に問題として出てくるのは、まず双方の家の収入です。両家の一万円、一円の重みといった金銭感覚が似ていれば、うまくいくでしょう。 もう一点は、双方の父親のライフスタイルです。 「私の父は酔って帰ったりしなかった」「私の父親は毎晩7時に帰って、みんなでご飯を食べたのに」といった食い違いが、あとあと意外に問題になってくるものです。 この一番の問題点は、食生活の差となって出てくるはずです。日本茶とコーヒー、味噌汁とスープ、納豆とキムチは絶対に食べない、など食べ物のうらみは深刻です。
★基本的に、相性は似た者同士がいいといわれていますが、良くない場合もあり、かえって正反対の性格や人生観、あるいは体型などをしている場合のほうが相性がいい場合もあります。 たとえば、ケチとケチが一緒になると話が合いそうですが、あまりのケチさでお互いに相手を非難して、結局うまくいかなかったり、同じ職業なら苦労がわかってよさそうですが、ごまかしがきかないために、かえって仲が悪くなったりします。そこで、正反対の組み合わせがうまくいくケースを、次に考えてみましょう。 ★ケチと浪費家の組み合わせは良い 夫が浪費家ですが、妻がしまり屋で家庭がもっているようなとき、夫が妻に感謝し、妻が他の面での夫を評価し、浪費の部分にだけ目をつぶれば、仲の良い夫婦ができあがります。 もちろん、その逆で浪費家の妻としまり屋の夫でも良い。いわば金離れの具合が正反対だと、うまくいくということです。 ケチとケチは、お互いがうとましくなってダメになるか、社会性がほとんどゼロに等しくなって、世の中から孤立した生活になってしまいます。浪費家と浪費家は説明するまでもなく、お金が有り余っているのでないかぎりは、遠からず破綻するでしょう。 ★ネアカとネクラの組み合わせも良い ネアカとネクラは、基本的にはうまくいきます。ネクラとネクラだと、当人はそれでいいかもしれませんが、これまた社会性がなくなって、窮地に追い詰められる可能性が大きいので、組み合わせとしてはバツでしょう。 ネアカとネクラの組み合わせは、正反対ゆえに出すぎたところを修正し、足りないところを補ってうまくいくものです。暗い作家と明るい奥さんがうまくいくのも、このパターンです。 ★デブとヤセ、チビとデカの組み合わせも良い 漫才コンビは、だいたいこの組み合わせです。夫婦ともデブとデブというのは、まずないはずです。デブの女の夫は、たいがい痩せているものです。デブの妻もスマートです。相撲取りのおカミさんも痩せたタイプです。 身長も極端に高い人間同士、極端に低い人同士のカップルは、まず少ないもの。どっちかが異常に高い、あるいは低いとなると、その相手は普通の人がいいでしょう。両方異常はもちろんバツです。 ★幼児性と保護者的な性格の組み合わせも良い 子どもみたいな女に兄貴っぽい男、乳離れしていない男に、しっかり者の姉さん女房。こういう組み合わせは良いのです。舌足らずな話し方の歌手と、社会性もないタレントが結婚しても、うまくいかないのは、幼児性同士はバツという原則からです。 ★男っぽい女と女っぽい男の組み合わせも良い 男っぽい女性は、おとなしい女性的性格の男とのほうがいいものです。女っぽい男なら、自分にない野生を持った女性を選ぶと、意外にいいカップルができあがります。 ★年齢が離れている組み合わせも良い 親子ほどの年の差のある組み合わせが、うまくいった例はめったにありませんが、同級生夫婦は、仲が良いときはいいのですが、一度ケンカをすると双方が譲らず、致命的になることが、よくあります。その点、少しでも年齢差があると、お互いにケンカになりません。 ★主夫願望の男とキャリアウーマンの組み合わせも良い 男が家庭的で女が仕事ができるカップルも、相性がいいものです。仕事のできる女が、仕事も家事もできない男といっしょになるとバツ。家庭経営が成り立ちません。 このようにみてくると、結論としていえば、あなたが結婚を考えるとき、興味が一致している、学歴が同程度である、育った家庭環境もよく似ている、年齢さもあまりない、といったふうに、すべてを近似値でとらえれば、うまくいくように思うのは錯覚なのです。 相性は鍵と鍵穴の関係で、鍵穴が2つも3つもあっても、鍵が何本あっても、それだけではものの用は足せないでしょう。近似値で選ぶのではなく、ときには逆転の発想をして、自分といちばん遠い存在、正反対の存在を想定してみることも大切なのです。 |
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