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人は誰もが自分のことを語るのは大好きです。 たとえば、自分がいかに今まで苦労したか、両親のこと、若いころの金銭面、仕事のこと、過去の悪事、過去の恋愛についてなど。そして、今の自分がいかにすごいか。 男性も女性も、すべての人に認めてもらいたくて、自分のことを話したくて、みんなウズウズしているのです。 人の話を聞いていると、勉強になることもあって、楽しいこともありますが、いい加減うんざりすることもあります。 ★ですから、彼と出会った最初は、聞かれたらちょっと答えるぐらいがちょうどよく、あまり自分のことをしゃべらないことです。 自分の胸に手をあてて考えると、ことさらに自分語りをするときは、自分に自信がなくなっているときです。だからこそ、余計にうんざりするのかもしれません。そんなときは「いい加減、自己顕示欲強すぎだろう」と思わず突っ込みそうになりますが、適当に聞いたふりをするしか方法はなさそうです。
★まだ付き合い始めの彼や、まだ自分のことを完全に好きになりきっていない人に対して、自分語りをするのは自殺行為です。 あなたのことを好きになる前に、うんざりして、お腹いっぱいになってしまいます。 自分で自伝を語っても、ちっともかっこよくありません。 聞いているほうはしょせん他人事なので、賞賛もしないし、同情もしないし、なんでこんなことを語るのだろうと、はじめは不思議そうにしていますが、そのうちうんざりしながら、聞き流されるのがオチです。 自分で自分のことを語らなくても、自信を持って自分が今までできることを精一杯やって生きていれば、必ず、その背中を見ている人はいます。 もっといえば、誰も見ていなくても、自分が納得していればいいのです。
では、会話例を挙げてみましょう。 Aくんに、「出身どこ?」と聞かれたとします。 「広島だよ☆ Aくんは?」 「東京」 「いいなぁー」 「母さんがよく料理つくってくれたから、煮物とか手の込んだ料理が好きなんだ」 この場合、あなたは「私のお母さんって」「私の実家はね」「私の好きな食べ物は」という方向に話をもっていってはいけません。
できれば、 「Aくんは、煮物以外に、酢豚とか魚焼いたのとか、煮込みみたいなものとか、好きだよね。お母さんは、どんな人?」 という会話にもっていければいいのです。 「うちの母さん、昭和のおふくろみたいな人で、朝早くから起きて掃除とかして、いつ寝てんだろうと思うくらい、家事してんの」 「すごいねー。いいお母さんだね。お父さんは?」 というように、あくまでも相手の話を広げていくようにします。 あなたの家族の話はひとまずどうでもいいことです。 もし聞かれたら、「うちは共働きで、二人ともよく働いてたよー」くらい簡単に、どちらかというと肯定的にさらっと答える程度で充分です。 「小さい頃のあなたの感情」とか「今思っていること」とか「まわりの家庭と比べて、Aくんの家と比べて、どうだった」とかをしゃべる必要はまだありません。
★自分に気持ちがあるのかどうかわからない男性に対しては、このように会話を進めていったほうが好印象です。 ですが、いつもいつも会話に気を使っていると、自分自身も気疲れしてしまいますね。付き合ってちょっと時間がたって、どこから見ても、「この人、私のこと大好きみたい」と確信がもてるくらいになったら、こういう会話のテクニックを忘れて、自分が思いついたことを全部話しても大丈夫です。 なぜなら、彼はあなたのことが大好きなのです。うっとうしいなぁーと思うくらいで、嫌いになったりはしませんから。「ねーねー、私ね、小さい頃、こういうこと思ってて」「うちのお母さん、こういう人で」と思いつくままに、自分のことを全部しゃべってもいいでしょう。 彼はうんざりしながらも、彼女は俺に心を開いてくれたんだなぁーと実感してくれるはずです。付き合いが長くなればなるほど、小手先のテクニックよりも、素の気持ちや、彼のことを思う気持ちのほうが大切になっていきます。 欠点もあるけど、根や性格がいいから、自分のことをちゃんと好きでいてくれると思ってもらえれば、少々自己主張が強くても、見栄っ張りで怠け者でも、自己顕示欲が強くても、全部昇華されます。 |
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