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一方、イタズラ好きで人を困らせたり、少し嫌味を言ったりするような人は、友だちも多かったり、恋人がいたりします。 人間は不思議なもので、まったく無害な人よりも相手から少し迷惑や負担を強いる人のほうに魅力を感じやすいようです。できの悪い部下ほど可愛いと思う上司も存在するし、バカな子どもほど可愛いと思う親だってたくさんいます。 ★ですから、好きな人には、少し迷惑がかかるぐらい関わっていくことが大事です。そのためには、「頼みごとや要求をする」、「仕事を手伝ってもらう」、「お世話してもらう」「何か引き受けてもらう」ようにすることです。
★ドア・イン・ザ・フェイスは、相手が一瞬でも隙を見せたときに、一気に攻め込むテクニックで、断られるのを覚悟で最初に無理なお願いをし、予想通り断られたら、本番の頼みごとをするのです。つまり、頼みごとをされて断られると、次の依頼は断りにくくなるのです。 @ 女性をデートに誘うときに応用できるテクニック たとえば、初めてデートに誘いたい女性がいるとしましょう。 普通に誘ったのでは、断られるかもしれないので、ドア・イン・ザ・フェイス・テクニックを活用して彼女に断りにくくさせてしまうのです。 A 頼みごとは、2段階より3段階にすることで、断りにくくする まず、「オレ、クルマ持ってるんだよ。よかったらドライブに行かない?」と誘います。ふたりだけでドライブというのはハードルが高いので、おそらくはNGでしょう。 そこで、すかさず「そうか、じゃあディズニーランドに行かないか?」と2度目の誘いをかけます。これでOKならよし。それでもダメなら、ガッカリした表情を見せて、「・・・わかったよ。じゃあ、せめて食事につき合ってよ」と3度目のトライ。2度目も断っているだけに、彼女がOKしてくれる可能性はかなり高いでしょう。 B 返報性の法則を併用するテクニック 返報性の法則を併用し、相手に何かプレゼントをして誘うという両面作戦も有効です。通常の人なら、プレゼントを受け取った上で何度も誘いを断るのはかなり後ろめたいものですから。 ただし、このテクニックを使うなら3段階が限度です。3度以上断ると、もう断り慣れてしまって、断ることに抵抗を感じなくなるからです。そして中には、相手の頼みをどれだけ断っても平気という人もいます。そんな「面の皮が厚い」タイプには、このテクニックはもともと通用しないので注意しましょう。 ※ 返報性の法則とは、相手の好意を無駄にして礼儀知らずだと思われたくないため、何らかの恩返しをしてしまいたいという心理が働くことです。
★とにかく徐々に相手の心を開いていくことが大事で、誰でも応じやすい軽い要求から段階的にレベルをあげることです。最初に要求のレベルを一気に上げすぎないのがテクニックとしてのコツです。 営業マンが家を訪れてチャイムを鳴らすとき、第一声は、「少しだけお時間いただけませんか?」のようなセリフです。その後は、「もう少し、もう少し」と時間を引き延ばして本題に入っていくようなものです。 心理学では「フット・イン・ザ・ドア・テクニック」と呼ばれており、「片足をドアに入れることができれば、相手はドアを閉めることができなくなり、追い返されることがなくなる」という訪問販売の手法が語源です。 @ 恋愛への応用テクニック 男が女性にアプローチするときには、いきなり「デートしようよ」などと言わずに、徐々に胸襟を開かせていくことです。 たとえば、「メールアドレスだけ教えてくれない」「時間があったら一緒にお茶だけでもどう」「今度、カラオケに行こうか」「今度、日帰りで旅行しないか」などと、少しずつハードルを上げて親密になっていく方法です。 女性が気に入っている彼にアプローチする方法としては、彼に「そのゲーム、前から興味があったの、よかったら貸してくださらない」と言えば、まずは「別にいいよ」となるでしょう。次の段階としては、ゲームを返すときに、借りたお礼に「今日は私がお礼に驕ってあげる」とデートに誘えば、口実もあって二人きりになることだって不思議ではありません。 A そのほか恋愛への応用 ・ナンパの場合、「とりあえず5分でいいから」と断ってからだと、話を聞いてくれる可能性が高まります。 ・職場の気に入った女性を誘うときは、「仕事の話だから時間はとらせないから」と居酒屋に誘ってみる。 ・恋人になりかけの男性なら、「1回だけでいいからキスだけ!」と言ってお願いする。これが成功すれば、後は説明する必要もないでしょう。 繰り返しになりますが、フット・イン・ザ・ドア・テクニックは、まず相手に「受け入れやすい小さな要求」を飲ませ、それを手がかりに、少しづつ要求を大きくしていき、最終目的を果たすためのテクニックです。 |
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