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女性の中には、好きな彼氏につい意地悪したくなって見たり、憎まれ口を叩いてしまうという人がいるでしょう。それで、いつも険悪なムードになってしまうので、自分の性格を直したいなどと考え込むこともあるはずです。 本当は好きなのに、本人を前にするとなぜか、心と裏腹なことを言ってしまうというものです。 ★ここでは、好きな人になぜかキツイ態度をとってしまったり、キツイ言葉を言ってしまうう二つの心理についてご紹介しましょう。
★一つには、「反動形成」といって、好きな子ほどいじめたくなるという心理です。小学生の頃、男の子が好きな女の子にばかりちょっかいを出すということがありませんでしたか。 なぜそんなことをするかというと、自分の心の中を相手に読まれるのが怖いからです。相手に「好き」という気持ちがばれたら恥ずかしいし、「もし受け入れられなかったらどうしよう」と怖いから、極端な行動をとってしまうのです。 ちなみに、この「反動形成」には、「嫌いな人にはむしろ礼儀正しくなる」という逆のパターンもあります。あなたも、苦手な人に対しては極端に丁寧な態度をとったり、必要以上に敬語を使ったり、という経験があると思います。 「反動形成」になる人は、得てして恥ずかしがり屋で、しかも、一見、強がっているようでいて実はすごく恥ずかしがり屋、というタイプです。他人から見るとけっこう男っぽかったり、しゃきしゃきしたような人に多い傾向があります。 ですが、実はシャイでナイーブですから、それを隠すためにわざと強がったり、かっこよく振舞ったりするのです。隠すといっても意識的にではなく、無意識にです。だから、無意識のうちに憎まれ口をたたいてしまい、後で後悔してしまうのです。 本当は、「あなたといると楽しい」と言うつもりだったのに、「あなたといても時間の無駄だわ!」となってしまうわけです。 ただ、あくまでもそれは「憎まれ口」で、けっして相手のことを心から憎んでいるわけではない、というのがポイントです。 彼に対して激怒するというより、ちょっとつっかかってしまう感じで、言ってか後悔するのです。 「なんで、あんなことを言ってしまったのかしら」 「私って、なんバカなんだろう」 だから「次こそ、彼に優しくしよう」と思うのですが、本人を前にするとやっぱり、つっかかってしまいます。 ちょっと頭の中で想像してみてください。恋人といるとき、「一緒にいるとすごく楽しいな」「ずっと一緒にいられたら幸せだろうな」と言うのです。そんなこと、とても恥ずかしくて言えないと思うなら、あなたはこの「反動形成」のタイプである可能性が高いでしょう。
★もう一つは、親しくなると悪い意味での「甘え」が出るパターンです。 恋人になる前は、よくも悪くもお互いに「他人」の意識を持っているものですが、付き合ったとたん、他人ではなく「相手=自分」になってしまうのです。 「相手=自分」というのは、恋愛のすばらしい部分であり、醍醐味でもあるのですが、逆にそれが、ふたりの関係を危うくする場合もあります。 このことは、親子関係にたとえるとわかりやすいでしょう。 他人だと思えば許せることも、家族に対してはほんのささいなことでも腹が立ったりしませんか。というのも、人間は親しくなって互いに近い関係になるほど「相手=自分」になり「甘え」が出るからです。 この場合の「甘え」というのは、「これぐらいしてくれて当然」という気持ちや、他人になら絶対にしないような、邪険な口のきき方をしてしまうといったもの。 たとえば、他人には、「こうしていただけるとうれしいのですが」と言うところを、家族や恋人には「なんで、こうしてくれないののよ!」「あなたって鈍感ね!」となってしまうのです。 ★もし、あなたがこのパターンにはまっているなら、「恋人とはいえ他人」と考えることです。 そして、親密な関係だからこそ、なお思いやりをもって接しなければいけません。「親しき仲にも礼儀あり」というように、いくらこと人にでも「言ってはいけないことがある」のです。親しいからこそ、相手の急所がよく見えてきて、そこをズバリと言ってしまいたいと思うこともあるでしょう。 しかし、何か言う前に、「この人が恋人でなかったら、どんな言い方をするかな?」と少しだけ考えるといいでしょう。 もっともいずれのパターンにしても、人間なら誰でも「つい」やってしまうものです。そこで重要なのは悪いなと思ったら素直に謝ることです。気をつけていたのに、つい憎まれ口をたたいてしまったら、「ごめんね、私、あなたについ甘えちゃうの」と言えばいいでしょう。 そう言われると、男性は悪い気がしません。なぜなら、「甘えさせてやった俺」という感情で、男のブライドが満たされるからです。女性には理解できないかもしれませんが、これは事実です。
★甘えられて気を悪くする男はいません。 ★憎まれ口よりも、「甘え上手」なひと言を心がけましょう。 |
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