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久しぶりの同窓会で幼馴染と再会し、そのまま恋に落ちてしまうという人は意外に多いものです。配偶者がいる可能性が高いので、中には危ない恋に走ってしまう人もいます。 なぜ、同窓会ら参加すると、恋心に火がつきやすいのでしょう。その理由は、次のようなことが考えられます。 ★自己開示が十分できている 恋愛関係で大事なことは、お互いのことを深く知っているということです。相手のことを知れば知るほど、そして相手が自分のことを知って理解してくれればしてくれるほど、好意の感情が芽生えてきます。 そのためには心理学でいう「自己開示」が必要ですが、同窓会は基本的に幼馴染と行うものであり、すでにお互いのことを小さいときから知っています。お互いの秘密さえ知っている可能性もあり、自己開示は十分すぎるほどできています。 だから、たとえ10年ぶり20年ぶりに再会しても、まるで昨日会ったばかりの人に会ったように打ち解けることができるわけです。相手が異性であれば、そこに好意以上の感情が芽生えても何の不思議もないでしょう。 ★近接度が高い 知り合ったばかりだと、呼び方も「○○さん」とか「○○課長」と堅苦しくなりますし、敬語を使うことになって、心にも壁ができます。だから、親しくなるには、それなりの時間が必要です。 ですが、幼馴染のように旧知の間柄であれば、昔と同様に下の名前で呼ばれたり、懐かしいあだ名で呼ばれることもあるでしょう。言葉も「タメ口」です。すると、壁が一気に取り払われて時間が昔に戻ります。 親密度が一気に増して警戒心もなくなり、一気に燃え上がってしまうのです。 ★ギャップ効果がある ギャップ効果もあり、子どもの頃はガキ大将で粗野でそのものという顔をしていた男の子が、再会してみると、細マッチョの凛々しい若者に変身していたり、教室の隅で地味にしていたメガネの女の子が、見違えるような美人になっていることもあるでしょう。 同窓会では、そんなギャップに驚かされることがあり、特にマイナスの要素がプラスの要素に変わっていると、驚かされるだけでなく、相手への好感度が一気に高まります。 このギャップ効果の効き目は強いので、あっという間に恋に落ちてしまうことだってあります。 ですから、二次会の途中でこっそりフェードアウトしてしまうような即席カップルが出来上がっても、不思議ではありません。
恋愛は一筋縄ではいかないもので、どんなに美人で愛想が良くて気が利いても、恋人がなかなかできない人がいます。 ★心理学に「マッチング理論」という法則があり、これは、人は自分とつり合う相手を好きになるという法則です。 この法則に従えば、極端な美人や可愛い子よりも、ルックスは普通レベルでも愛嬌のある女性のほうが男性からアプローチされる確率は高いということです。 高嶺の花という言葉がありますが、美人でしかも「彼氏がいそう」と思われてしまう女性は、遊びな慣れた男性でもアプローチしづらいし、気の弱い男性は最初から敬遠してしまいます。ですから、男友達はいても決まった恋人はゼロという人も少なくはないのです。 だいたい、次のような女性が該当します。 ・男友達が多く交流が盛ん ・センスがよく垢抜けたルックスをしている ・カレンダーには予定がいっぱい ・男性が好きそうな趣味に詳しい ・常にスマホをいじっている これらはすべて「彼氏がいそう」と思われる女性の特徴です。 もし、自分は人並み以上のルックスなのに彼氏がなかなかできないという女性は、どこかに男性が勇気を出して入り込んでこれるような隙をつくってあげる必要があるでしょう。
恋人との会話中に、もし恋人があなたも知っている自分以外の同性について褒め出したら、あなたはどのような感情を抱くでしょう。 たとえば、「○○さんて、スタイルが良くてセンスもあって、すこし外人っぽい雰囲気をしているよね」 すると、人を褒めているだけなのに、自分のスタイルが悪くセンスがないことをケナされているようで、イラッとするのではないでしょうか。 逆に恋人が、次のように言ったらどうでしょう。 「○○さんって、言葉遣いに品がないから、彼氏がいないのもわかるような気がするね」 すると、今度は、間接的に自分が褒められているような気がして、まんざらでもないのではないでしょうか。 ★このような心理を「暗黙の強化」といいます。人は、自分と比較される相手が褒められると自分がケナされたように感じ、相手がケナされると自分が褒められているかのように感じてしまうものです。 この心理効果をうまく活用すれば、意中の異性を間接的にさりげなく褒めて、いい気にさせることも可能です。 そのためには、誰かをケナす必要がありますが、特定の誰かをケナすと、「口の悪いヤツ」「陰口を叩くヤツ」というレッテルが貼られますので要注意です。 できればケナす対象を不特定多数にするのが肝心です。 たとえば、 「最近の女子って化粧が濃くて、俺、苦手なんだ」 「今の子ってみんなガリガリだろ。ダイエットし過ぎじゃないのかな」 前者は、ナチュラルメイクの女の子を間接的に褒めていることになるし、後者はぽっちゃり系の女の子が好みだと言っているようなものです。
ひと目惚れを経験した人はいるでしょうか。 「ひと目で恋に落ちるなんて、漫画じゃドラマではあるまいし・・・」 そういう人は、まだ運命の人に出会っていない可哀想な人だと経験者はうそぶくかもしれません。 ★心理学的にいえば、ひと目惚れは思い込みや錯覚による恋心の発露であるとされています。人は、ひと目見た相手を外見から、勝手にその人の内面までを妄想して好感を抱くことで、ひと目惚れをしてしまうというのです。 つまり、好みの外見の相手は、内面も自分の理想通りの人だと勘違いしてしまうというわけです。私たちは容姿や格好といった目に付きやすい特徴だけで、相手の評価を高く見積もったり低く見積もったりする生き物なのです。 そうした心理を「ハロー効果」と呼びます。医者と聞いただけで高収入の人と決め付けたり、フリーターというだけで頼りなさそうだと考えてしまうのも、ハロー効果のためです。 それでは、人生の中で、そんな勘違いからひと目惚れをしやすい年代はいつごろかといえば、14歳前後がもっともひと目惚れしやすい年頃のようです。 これは、脳の発達に原因があるようで、この頃の年代は、本能を司る脳が発達していることが原因のようです。歳をとると、理性を司る脳が発達してくるため、だんだんとひと目惚れしにくくなるようです。
★心理用語に「ポッサード効果」というのがありますが、「男女関係は物理的な距離が近いほど、心理的な距離も縮まる」というものです。 ポッサードとは、アメリカの心理学者の名前であり、この人が婚約中のカップル5千組を調査した結果、お互いの物理的距離が近いほど、時間。費用などの負担が小さくてすむため、関係を深めやすく、恋愛に発展しやすいという傾向があったということです。 もちろん、単に負担が少ないという理由だけで恋愛に発展しやすいわけではありません。男女間では物理的な距離が近くなると、相手の心理的な領域に踏み込むことも比較的簡単にできるようになります。 おしゃべりする機会も増えるし、共同作業をしたり助け合ったりするチャンスも増えるので、心を通い合わせることも容易になるということです。 初恋の相手が学校のスクールメートだった人が多いのも、そして、その人が席が隣だった人である確率が高いのも、ポッサードの法則を当てはめてみると納得できるでしょう。 ★気持ちを近づけるためには物理的に近づく必要があるということです。そして、近づく機会を増やすことが恋の早道になるということです。 一方、遠距離恋愛が難しいといわれるのも、距離が遠く、心理的な距離も遠くなるからです。遠距離恋愛を成就するためには、距離を近づけることは難しいので、電話やSNSで心理的距離だけでも近い状態にしておくことが肝要でしょう。
男と女の違いは数え上げたらキリがありませんが、心理面での大きな違いとしては、次のようなものがあります。 ★男はプラスの感情(嬉しい、楽しい)を伴う出来事が記憶に残りやすい ★女はマイナスの感情(悲しい、悔しい)を伴う出来事が記憶に残りやすい 男性は好きなものや楽しかった出来事をよく覚えています。嬉しいことがあれば嫌いなことを忘れられます。このため、お酒が入ると出てくるのは、過去の武勇伝や自慢話が多くなりがちです。 一方、女性は、嫌な記憶が時間が経てば整理はされるものの、嬉しいことや楽しい出来事があったからといって消え去ることはありません。たとえば、ケンカになったとき、「あんた、私と付き合う前は、○○さんと手をつないでいたわね」と女性になじられて、その記憶力の良さに男性が唖然としてしまうのもそのせいです。 過去の恋愛を引きずるのは男性のほうが圧倒的に多いのも、男性が嬉しかったり楽しかったことばかりを思い出すからです。男性が別れた女性とヨリを戻したがるのも、その思いが高じてストーカーになってしまうことがあるのもそのせいかもしれません。 その点、女性は過去の恋愛を引きずりません。辛かった出来事のほうが強く記憶に残ってしまうので、「もう、あの頃には戻りたくない」と思うからです。だから、気持ちら整理がつきさえすれば、次の恋に踏み出すことができるのです。 男性としては、一度の浮気を許してくれたとしても、浮気のことを忘れたわけではないので、同じ過ちを繰り返すと、とんでもないことになりますよ。
「あの人のことは好きなんだけど、本当に愛しているのか自信がない」という、そんな悩みを持つ女性は多いはずです。そのせいで、長らく、「友達以上恋人未満」の関係を続けている人もいるでしょう。 ★これは、「好き(好意)」と「愛している(恋愛感情)」がまったく別ということを認識していないからです。 「好き」は、「人間的に好ましい」「共通点が多い」「尊敬できる」「信頼できる」という意味合いがあり、「愛している」は、「独占したい」「世話をしたい」「一緒にいたい」「欠点が気にならない」という意味合いがあります。 女性は、「好き」と「愛している」を本能的に区別しますが、男性は、かなり曖昧なところがあり、肉体関係を持つことができれば、「好き」と「愛している」の境などを、はっきりさせる必要がないのです。 そのせいで、女性の中には、友達としては付き合えるのに、その彼を恋愛対象としては見られないという人も出てきます。その彼に、好きという気持ちはあっても、恋愛感情までは抱けないのです。 一方、男性は「好き」と「愛している」との境界線が曖昧なので、特に好きでもない女性と深い仲になったりするものです。そのため、女性としては、中途半端な感情になり、結果的に「友達以上恋人未満」の状態に置かれてしまい、悩んでしまうのでしょう。
★人は、新しい知識や気づきを与えてくれる人に強く惹かれる傾向があります。それを心理学では、「学習処女理論」と呼ぶそうです。 思い出してみてください。 ・あなたは、学校の先生に恋心を抱いたことはないでしょうか。 ・ちょっと悪ぶった男子に心惹かれた経験はないでしょうか。 ・人生経験豊かな年上の人に骨抜きになったほろ苦い思いではないでしょうか。 そうした心惹かれる相手の共通点は、何か新しいことを教えてくれたり、初めてのことを体験させてくれた人だということです。 人は、初めて教わることなど、「初めてのこと」に対して強く心かせ惹かれてしまうものです。 これは恋愛にも利用できます。 気になる相手がまたぜ経験していないけれど、とても興味を持っていることをさり気なく聞き出しておいて、サプライズでそこへ連れて行ったり、経験させてあげたりするのです。 ギャンブルに興味があっても経験はないという女性は意外に多いので、競馬場などへ連れて行くのも一案です。女性はひとりでは入りにくい場末の食堂などでB級グルメを味わわせてあげるのもいいでしょう。 自分が得意で、相手がまだ経験したことのないものであれば、いろいろと教えることができるので、よりあなたへの好感度が増すはずです。
「私、今、恋をしてるんです!」と、はっきりといえる人は、うらやましい限りです。 考えてみると、恋って不思議なもので、つい昨日までは友達だと思っていた人が、ある日突然、恋の対象になってしまうことだってあります。 友達と恋人の境界線は、どこにあるのかといえば、なかなか難しい面もありますが、「恋をしている」と考えることのできる特徴をあげてみましょう。 当てはまるほど、恋に近づいていると考えていいでしょう。 @ 相手への強い思慕の状がある これが恋の大前提ともいえる情動です。あなたは相手を見ただけで「好きだ」という感情が湧き出てくるでしょうか。 A 相手の欠点が冷静に判断できない 相手の欠点さえ美化してしまう傾向があります。つまり、「あばたもえくぼ」状態になっていることです。 B 執着心・独占欲が生じる 恋人への執着心・独占欲に基づく心理で、寝ても覚めても好きな人のことばかり考えてしまうという心理状態になっています。 C 胸が高まり、同調行為が起きやすい 「ドキドキする」、「頭がボーッとしてしまう」といった身体的な現象が現れます。同調行為は、相手とそっくりのしぐさや話し方をしてしまうことがあります。
告白を待つ女性としては、「愛の告白は、言葉もだけどシチュエーションが大事」と、誰も思っているはずです。。 表向きは「シチュエーションなんて得に気にしない」という女性でも、内心は男性の心遣いや粋なサプライズ演出を期待しています。 実際、人の気持ちは周囲の環境に思いのほか影響されるものです。 環境がその人にとって素敵であればあるほど、そのときを一緒にすごした相手への好感度が上がることは心理実験でも実証されているようです。 その実験とは、初対面の男女グループを「自然の光が入る明るい部屋」と「ソファや音楽で心地よくなるよう工夫した薄暗い部屋」に入れ、彼らの様子を数時間観察したということです。 ★すると、心地よく工夫した薄暗い部屋のグループの男女のほうが、圧倒的に互いの心理的距離を縮めたということです。 心地よい環境は、心をリラックスさせるとともに、互いの好感度をアップさせる効果があったということです。ただし、人が心地いいと感じる環境は、見た目の素敵さ(視覚情報)やBGM(聴覚情報)が揃っていれば言い訳ではありません。 ★その場の温度、湿度などの体感、風や香りなどの空気の質感なども対人評価には影響を及ぼします。 そのためには、女性を口説くには、彼女の好きなシチュエーションの情報を収集することが先決です。
私たちの体の中には時計があり、一日周期でリズムを刻む「体内時計」が備わっています。その働きのおかげで、人は夜になると自然に眠りへ導かれますし、朝になれば目覚ましのお世話にならなくても自然と目が覚めます。 ★その体内時計が一日の中で最も不安定になるのが、実は夕暮れどきです。 夕方5時を回り、仕事中ならそろそろ終業の時間が近づいてくると、うっかりミスを連発しやすくなります。それは、体内時計が不安定になっている証拠です。緊張感が失われ、注意力が散漫になってしまうのです。 ビジネスの世界では、そんな状態を利用して、わざと夕方を狙って大事な商談を持ちかけるともいいます。体内時計がしっかり働いている午前中は、ガードの固い相手でも、疲れてぼんやりしている夕方なら、攻略しやすいというわけです。 ★心理学では「黄昏効果(たそがれこうか)」と呼ばれています。 この黄昏効果は、恋愛においても同じような効果を発揮します。 夕暮れどきは、思考力や判断力も鈍くなっています。ですから、相手の本心を聞き出したり、不意をついて告白するには最適な時間だとされているのです。 また、夕暮れできは、理性よりも感情が強くなるものです。 確かに日が暮れてくると、なんだかメランコリーな気分になったり、感情的になったりするものです。そのタイミングを逃さずに告白すれば、あなたにもマジックを起こさせるかもしれません。
男の言葉が嘘だとわかっていても、女性は恋人の言葉に異を唱えませんが、なぜ、真実の扉を開けようとしないのでしょうか。 ★それは「オーストリッチ・コンプレックス」が働くのが原因かも知れません。 オーストリッチとはダチョウのことで、この鳥は危険な状況に直面すると、頭だけを砂の中に突っ込んで、見て見ぬフリをすることで危険を回避するということです。それは何の解決策にもならないどころか、危険を増大させてしまう恐れすらあります。 ダチョウは実際にはそのような行動をしないようですが、心理用語としてはあるようです。 ★つまり、オーストリッチ・コンプレックスとは、現状を維持するためにあえて波風を立てない、立てたがらない心理をさします。 波風を立てないにも、もちろん理由があり、もし、波風を立てて真実が暴露されてしまうと、そのショックを受け止めきれるかどうか不安になってしまいます。それを引き金にして起こる泥沼の諍いや別れを想像すると、もうゾッとしてしまいます。しかも、真実を知ったからといって、どう対応していいかわかりません。 ですから、そんな思いをするよりも、波風を立てずに嘘を信じてあげたほうが自分にとっても得策だと思ってしまうのです。 女性の中には、嘘で誤魔化す恋人にうんざりしながらも、縁が切れずにずるずると関係を築いていってしまう人がいるのは、そうした心理が働くからでしょう。 |
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