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だれでも人と待ち合わせをして自分が先に到着したときには、相手が来ているかどうかをきょろきょろと一度は見回すものです。来ていないと分かったら、そこから安心して待ち始めます。 何回もきょろきょろ見渡しているような場合には、本人が遅れてきて焦っている場合に見られるしぐさですが、大切な恋人とか商談相手と待ち合わせている場合にも同様のしぐさをすることがあります。
★基本的に腕を組むことは拒否サインとか防御サインといわれています。 もし若い女性が待ち合わせ場所で腕を組んだり、バッグなどを両手で抱え込むようなしぐさをしているときには、見ず知らずの多くの人たちが行き来する場所で動きを止めて待つことに恐怖心があり、周囲に対する警戒心からストレスがたまっているときです。 一方、男が腕を組んで待っているときには、自分の縄張りにできるだけ侵入して近づいてきて欲しくないという表明と同時に、腕組みすることで自分の体を小さく見せて目立たなくし、他人からの攻撃対象にならないようにしているのです。 そういうふうに、人間が敵から身を守ろうと防衛姿勢をとるときは、だいたい腹のあたりの低い位置で腕組みをしたり、あるいは両手でお腹を保護しようとする姿勢になることもあります。
約束の時間の2分ぐらい前から約束の時間までによく見られる行動で、相手が来ていないことを確認しているが、約束の時間には間違いなくやってくるだろうと安心してリラックスしている状態です。
見渡してまだ相手が来ていないと確認できたときに、時間を惜しむように本や新聞を取り出して読むような人は、人生に余裕のある人で、人生経験豊富な中年の人に多く見られます。
人が待っているときの様子を観察していますと、じっと直立不動で待っているということはほとんどなく、必ず、何らかのしぐさをしながら待っているケースが多いです。 一般的には、自分の鼻を触ってみたり、髪を撫でてみたり、頬に触れてみたりと、無意識のうちにいろいろなしぐさをしていることが多いですが、この自分に触れるという行為は、不安な気持ちとか不快な気持ちがあるときに、それを中和して平静な気持ちを保とうとしているときに見られます。
約束の時間を過ぎて何分か経ったころから、目をきょろきょろさせたり、自分が立って待っていたところの周囲をちょろちょろ動き回り出すことがありますが、これは明らかに待つことに苛立ちを感じはじめている証拠です。 とくに若いカップルが待ち合わせているようなときには、好きな人に早く逢いたいという強い期待感からこういう行動に出ることがありますが、同性同士の場合には、会うことにそれほど強い期待感がないため、相手のほうが見つけてくれるだろうということで、こういう動作は一瞬で終わるようです。
体の重心を変えたり、爪先立ちしたり、両膝をゆすったりしている人がいますが、これは明らかに心が苛立っています。 さらに指をいじったり、両手をすり合わせたりしている人も見かけますが、「まだ来ないのかな」という苛立ちを鎮めようとしており、あるいは「ひょっとして待ち合わせ時間を間違ったのかな」とか「何か行き違いとか事故でもあったのかな」と不安になる心をなだめようとしているときにするしぐさです。 とくに、デートの約束で女性が先に着いて待っているようなときには、約束の時間が過ぎたころから頻繁にこのような行動を取ることが多いようです。男性の場合には、待たされることに慣れているから、最初のうちはこういうしぐさをしていても、最後には「いつものことだから」と思って平静に戻っているようです。
約束時間を過ぎると、時計の時間をやたらとチェックする人がいますが、見るからにイライラしている様子が伺えます。ケータイもいつ電話が鳴ってくるか、あるいはメールが送られてくるのではないかと、しきりにケータイの画面を気にする人がいますが、明らかに過剰反応な状態です。 もし、相手が電話をしてきたら着信音がなるか、マナーモードにしていても振動で分かるはずなのに、待たされているということでイライラが募っているのです。 この心理的な状態も、イライラした気持ちを腕時計やケータイを見ることでやはり心を落ち着かせようとしているのです。 人間は、不安感を覚えたり、緊張したり、あるいはイライラしたときには、心が安定しないため、それを和らげようとしてこういう行動に出るのです。
あくびというのは、眠くなったり退屈したときなどに、つい出てしまう反応のひとつなのですが、これは彼女とか彼と待ち合わせているときなど、後にうれしい時間とか楽しい時間が待っているようなときには、絶対出ないものです。 これが出るのは、待ち合わせの相手がたいして重要でないからでしょう。 約束時間が過ぎた数分後あたりから見られることですが、「まあ、たいした用もないから、少しぐらい待ってやるか」というぐらいの気持ちになっていると判断できます。
どういうしぐさかといえば、首をかしげたり、頭を振ったりするような場合ですが、これは明らかに「待ち合わせ場所か時間を間違えてしまったのかな」とか、あるいは「待ち合わせの日時そのものを間違ってしまったのかな」などと自問自答し、ふと心に不安がよぎったようなときに出るしぐさです。 待ち合わせ場所での人の心理@〜Iまでのしぐさは、個人によって違うこともあるでしょうし、相手や状況によっても違ってくるでしょうが、日本人はとくに時間厳守が常識になっているところから、@〜Iまでのいずれかのしぐさとして表れる可能性は高いといえるでしょう。 |
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