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太っているのにすごい美人。 たしかにこれは、なかなかいないものです。 特に、「痩せるコンテスト」が成り立つような社会においては、スリムであることが美人の条件の一つに数えられている。ですが、誤解しないでほしいのは、太っている=ブスという図式ではないということです。 世の中にはダイエットをしながらブスになっていく女性がいますが、問題は「痩せたい」ということだけに神経が集中して、現在の自分をキレイにしようと考えていないことです。
太っている人は往々にしてイケてないことが多いですが、それは、デブのせいでは決してありません。イケてないのは、デブを理由にどうでもいい服を着て、どうでもいいメークで日々生活しているからです。 現に、「私は太っているけど、メークだっておしゃれだって手を抜いていません!」という人は前に出てきてほしい。そういう人は、絶対ブスではないはずです。現代日本の一般的美人の基準からは、「規格外」だとしても、周囲からは「カワイイ」と言われているはずです。 太っている人は、不思議とキレイになること、つまり、メークやおしゃれを後回しにしてしまっている。「そういうことは痩せてから考えよう」という発想です。 もちろん、その人なりに手をかけているのですが、どこかに「太っているから何を着てもどうせキレイに見えない」「太っているからどんなメークも同じ」という甘えを持っています。 ★何より、おしゃれであること、自分に似合うことより、「痩せて見える」ことに重きを置いてしまっているのが問題なのです。
「痩せて見えるから」と、黒やグレーなど地味めの色ばかり着る。 「太っているのが目立たないように」と、体のラインが出にくい服を着る。 「丸顔カバーのために」と、下着に思いっきりシェーディングする。 これでは気をつかっているつもりでも、画一的な「ぽっちゃり体型の女性のイメージ」からは抜け出せません。それは美人とは結びつきにくいのです。
そもそも「ダイエットに成功したらあんな服を着たい」というのは、いいモチベーションのようでいて、実はちっともキレイに貢献などしません。 ★ダイエットと並行してメークやおしゃれ、キレイのための訓練をしておかないと、キレイにはなれないものです。 一朝一夕に、「痩せました→キレイになりました」というほど、美人への道は単純ではありません。 もちろん、自分がぽっちゃりめだという引け目があるときに、おへそが見えそうなピタピタTシャツや太ももがほとんど出る超ミニスカートなどは抵抗があるでしょう。細い肩ひものキャミソールワンピなど、「むちむちでかえってイヤらしく見えそう・・・」という心配もまんざら間違っていません。 ですが、センスよく見える色遣いやコーディネートを工夫することは、痩せていなくてもできることです。痩せて見えるを言い訳に、黒ずくめでやり過ごしたり、全体のシルエットやバランスに気を配らなかったり、いい加減な着こなしをしていたら反省することです。
現実には、「太め」というコンプレックスを抱えながらキレイになることはラクではありません。 痩せたほうがキレイになれると思うなら、ダイエットをしてみよう。ただし、あくまで正攻法のダイエットです。 無理なダイエットの繰り返しは体の負担にもなるし、肌も疲れさせます。痩せても栄養不足で肌がしわっぽくなってしまうなら、キレイとはほど遠いでしょう。 20代なら多少極端な方法でダイエットしても成功するかもしれませんが、そこで変な成功体験をしてしまうと、30代、40代になったときにかえってまずいことになる可能性があります。 「あの方法なら痩せられる」と思うので、ルーズな生活をしては取り戻すクセがつきます。その恐れは十分あります。むちゃな方法で成功した経験があるだけにまたその手でいこうと考えるのでしょう。 ですが、代謝の衰えてくる中年期になったときに、思ったように効果が出ない。そこから急に方向転換を図って正しいダイエットに目覚めるのはもっと困難です。 ★やはりダイエットをするなら、若いときからいい食事と適度な運動で痩せるという習慣づけをしておくほうが最終的には自分のためになります。
こんな報告もあります。 ある女性は、痩せる前は平均体重を優に10キロオーバーをしていたのに、彼女はいつも身ぎれいにして、流行のファッションも体型をカバーしつつ上手に楽しんでいたし、マニキュアの先が剥げていて不潔っぽいことなどひとつもなかったそうです。 そのうえ、靴もいつもぴかぴかに磨かれていたということです。 それでも、少し痩せようと決意したその女性は、食事のペースを落とすことと、朝晩のストレッチだけは意識し、週末には集中してスポーツクラブで泳いだ。また、ゆっくり食べればそれだけで自然にかなり摂取カロリーのコントロールになります。そうして、1年弱で5キロ落とした。それ以降は現状維持を保っているということです。 少々ぽっちゃりなのは変わりありませんが、この女性は格段にキレイになったということです。着るもののセンスもいいし、自分に似合うものを知っている。 インポートものの洋服はもともとかなりサイズが大きい。また、ワンサイズしか作っていない服はゆったりと作られていることが多い。今は、柳のような痩せすぎ体型より、ある程度骨格を感じる体型のほうが着たときに決まる服も多いものです。そういうアイテムを着こなし、個性的な美人になったということです。
ですから、この女性のように、一気に痩せようと無理をせず、少しずつやっていければいいのです。でも大事なのは少しずつ努力は怠らないことです。そうした自分を律していくメンタリティーが、キレイにいい作用をもたらしていくのです。 この循環に入れば、キレイは磨かれる一方です。 ダイエットをするにしても、自分なりの適切な目標を考えることはとても大切です。「来月までに絶対マイナス2キロ」ではなく、「今月中にマイナス1キロ頑張りたい!」というプレッシャーを感じない設定にするのです。 そのように、目標を小さく区切って小さな成功を積み上げていくことが肝要です。 痩せ始めると、ダイエットというのは面白くなります。目に見えてキレイになっていくし、おしゃれな服装も似合います。それが自信になればキレイが加速することは確かでしょう。 もし、途中でスランプがきても、しつこく続けることです。投げ出さなければ必ず変わります。 痩せることには、何か女性に魔法をかける力がありますが、痩せるだけで美人へのパスポートを手にするわけではありません。 ★美人への準備を怠らない人だけ、美人の魔法は続いていくのです。 |
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