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「私はそこそこの美人」という安心感から、どこか垢抜けない女性がいますが、こういう日とは、美形なのに野暮ったいのです。 ★ありのままではどんな美人でもブサイクになっていくのです。 美人とは天然のものだと思っている人がかなりいます。男性たちの多くは真実を知らないから「素顔みたいなナチュラルメークが好き」と言ってはばかりませんが、女性たちは心の中で突っ込んでいるはずです 「ナチュラルメークっていうのはすごく手をかけた高騰テクニックなの!」と、騙される男たちをあざ笑っているはずです。もしこのレベルの男性同様、「ナチュラルメークとは手をかけないメーク」だと思っている女性がいたら、ひとつここは心して考えなければなりません。 ある男性が、ある女優さんをインタビューしたとき、その女優さんは、スタジオ入りしてきたときよりも、撮影用に1時間かけてメークし直したときのほうが数段ナチュラルになっていて驚いたそうです。 ★つまり、女優さんたちは、ナチュラルになるようなメークに何時間もかけているのが実情だということです。
ここでは、別にナチュラル美人の仮面を剥がそうというのではなく、ナチュラルに見えるものは実はすごく手をかけられたものである場合があるということです。 無農薬野菜は、化学肥料で一気に害虫を殺さない代わりに、土をじっくり耕し、手作りの肥料を与え、手作業で害虫駆除をする。ずっと手間がかかっているわけです。
思うに、女性の美しさも、天然の美が適用するのは15歳、16歳の思春期までです。 朝、漫然と毎朝同じ三つ編みにして出かける子より、編み込んでみたり、実はポニーテールのほうが似合うかもしれないと工夫してみる女の子のほうが、可愛くなる可能性はぐんと高まります。 学校の制服だって、既製サイズのまま着るのではなく、丈詰めしたりウエストをちょっと絞るよう直せばずっと可愛くなります。そうやって着ていたイケてる子があなたのクラスにもいたはずです。 まして大学生くらいになれば、いくら目鼻立ちがキレイでも、何も手をかけずに美人を体現することは難しいでしょう。 ★目を奪うような美人になるには、それなりの努力が不可欠なのです。
三輪明宏氏はこんなことを言っています。 「ありのままの私を愛してくれというのは、畑から引っこ抜いてきた泥だらけの大根を『さあ食べて』と言っているのと同じことです。相手を尊重するなら、大根は洗って皮をむいて料理してキレイに盛り付けて『召し上がれ』と言うのはそれからですよ」 まさに、「ありのままがいちばんという勘違いブス」をも一刀両断しているのです。 たとえば、肌。これはもう、女性がいつまでも美しくあるための最終兵器です。みずみずしくハリがあってシミやしわがない肌は、それだけでその人の美人度をぐんと跳ね上げます。
★実際、肌くらい手をかけた成果が目に見える差となって現れるパーツはありません。 スキンケアはメークの仕上がりにも関わってくるから、キレイになるには絶対手を抜くべきではないものと言ってもいいでしょう。 何も高級コスメを目いっぱい使って、毎日1時間はケアしろと言っているのではありません。自分のそのときの肌に合うものは値の張るコスメとは限らないし、ときには過激なくらい何もしないことが肌のためというときもあります。 しかし、きちんと鏡と手触りとで肌と向き合い、「今日は水分が足りない感じだから、ちゃんと保湿しよう」「なにか、おでこがざらついてる。角質がたまっているのかな、皮脂分泌が過剰なのかな」など、自分の肌が求めているものを日々感じ取っていくことはキレイのための欠かせないステップです。 ★肌のコンディションを作っているその原因までを見据えて、対話する気持ちでケアしていけば、絶対に応えてくれるのもまた肌です。
そこで女性のケアを見直してみましょう。 もともと美肌の女性は、おそらくふつうの人より丈夫な肌質であることは間違いなく、健康な人は無理がきくのと同じで、丈夫な肌は抵抗力が高いからキメや弾力が失われにくい。しかもまだ20代前後の若さなら、手抜きをしてもそう大きなトラブルにはならないと予測できます。 ですが、女性のスキンケアは、いくら若くても、クレンジング、洗顔、水分や油分の補給など基本のケアだけはきちんと押さえておくべきです。 いくら丈夫な肌だとしても、そのまま10年後にもぷりぷりの状態であろうはずがありません。そのときに泣くのは自分です。 ★「ありのまま」とは、ありのままま放っておいていいということではありません。あるがままの素材の良さを最高の形で見せることです。 ファッションについても同じことがいえます。そこそこ可愛くスタイルもいい女性を、いまブスだとは誰も思わないでしょうが、ここでもありのままでいい病が出て、手持ちのアイテムを漠然と着ているわけですから、当然キレイという印象にはならないのです。 少なくともキレイになりたい人は、「どうしたらもっとカッコよく服が着られるのか」を考えて着る。色合わせ、小物使い、合わせる髪形やメーク法など、最終的には組み合わせのセンスがいまいちだとしても、そういう心意気のあるなしは透けて見えます。 ★気持ちのハリの差が、のちのちの美しさには必ず影響するものなのです。 ですから、「そこそこキレイだからありのままでいい」と今は思って、それを言い訳にして、このまま何もしないでいれば、ずるずると女性はブスの仲間に入ってしまうのです。そのときに、あなたの彼は「ありのままでいい」などと言ってくれるでしょうか。
★現在、スタイルが良くて美人形だと思っていても、それにあぐらをかかず、キレイのためのアイデアはどんどん実践し、取り入れていくことが大切です。 たとえば、人に勧められて心惹かれたスキンケアやメークアイテムはコスメカウンターに行ってとりあえず試してみる。最近はメークアップアーティスト並みに上手なスタッフもいる各ブランドのコスメカウンターもあるので、スタッフと仲良くして裏テクなども教わるといいでしょう。教わった眉カットをきちんと実行しているだけで、垢抜け具合は全然違ってきます。 また、メークは、ファンデの塗り方、アイラインの引き方など、自分なりにモノにするまで何度も練習することです。立体的に見せるファンデ使いをマスターすれば、ますますキレイになるはずです。 また、「ありのまま」に淡々と着ていたら、それほどおしゃれに見えそうもないアイテムもありますが、そのオーソドックスな品々を、たとえばシルエットのバランスが絶妙だったり、トップスからボトムス、足元までをキレイに色のグラデーションで着てみたり、どこか絵画的なセンスでさりげなく着こなせば、超おしゃれに変身することもあります。 ★つまり、持ち前の美に頼らないことこそが、ふつうを美人に、美人をもっと美人にする特効薬なのです。 美に頼らないとは、手をかけることです。最初のうちは、メークもおしゃれも手をかけようとすれば手間も時間もかかるでしょう。ですが、慣れてくれば、自分に似合うもの選び、着こなし、ものの扱いなどすべてが息を吸うように自然にできるようになります。 そこまでできたら、パーティーがある、合コンだと、急に気張ってキレイになろうとあがく人とは、美人の格がまるで違うのです。 ★キレイはその人の歴史。美人になることは美人に生まれるより、ずうっと価値が高いものなのです。 |
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