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男性と付き合い始めると、なぜかその人の欠点が目に付いてきます。ですが、好きだから、「直して」とは言えず、それでどんどん幻滅して、嫌いになっていくことがあります。 ★心理学に「嫌いな人には、自分自身のイヤな部分が投影される。だから、相手を苦々しく思う」という法則があります。
たとえば、「あの人、傲慢だから嫌い」と思うのは、自分の中にある傲慢さが許せないから、そういう人を見ると我慢できないのです。 また、人間の心理には、「見たいようにしか、見えない」という法則があります。 世の中には、他人の欠点ばかり目についてしまう人と、その逆に長所ばかり見えてしまう人がいます。すると、前者の世界では、人はみんな欠点ばかり、ということになります。 ★他人の欠点ばかり目につく人というのは、自分の中に欠点や足りない部分、自信のない部分、つまりコンプレックスを抱えている人なのです。 ところが、自分の欠点など誰も見たくないので、ふだんはそのコンプレックスが見えないようにフタをしています。 そして、相手の中に欠点を見つけると、自分の欠点を投影してしまうのです。ですから、「付き合いはじめと、すぐに相手の欠点が目につく」という人は、実は自分の中にすごくコンプレックスがあって、自分の目にそれが「相手の欠点」として見えているわけです。 逆に、自分に自信があって本当の意味で自分が好きな人ほど、他人のいいところが見えてきて相手を好きになれるのです。つまり、「自分のことが好きになれないと、恋はできない」のです。
他人の欠点が目につくのは、仕方がない部分もあります。ただ、相手の欠点が目についたからといって、「あ、この人ダメ」とすぐに別れてしまうのは早計です。あるいは、相手の欠点に目をつぶり、我慢して我慢して、あるとき一気に爆発するのもよくありません。 しかし、自分も含めて人間には誰にでも、何かしら欠点があるのです。 ★重要なのは、「欠点は、いくらでも変えられる可能性がある」ということです。 もちろん、自分から何も働きかけないでいて、相手の欠点が自然に直るなどということは奇跡に近いです。だいたい、あなたが「ここがイヤ」と感じる相手の欠点に、相手自身が気づいていないことも、よくあることです。 大切なのは、コミュニケーションです。会話の中で、相手の欠点が直るような方向に仕向ければいいのです。もちろん、「あなたの、ここがダメ」とか「そういうところがイヤなのよ!」などと、あからさまにあげつらうのは逆効果です。 たとえば、あなたが彼の服装を「さえないなあ」と思っていても、けっして「ダサイ!」と言ってはいけません。そうではなくて、デート中にさりげなくお店に入り、「こういうの似合うんじゃないの?」「これ、すごく似合う!」と言ってみるのです。 「似合う」と言われれば、着てみたくなるのが人間の心理です。髪型やその他のことに関しても、この方法が有効です。
★性格的な面については、自分の気持ちを相手に伝える必要があります。 たとえば、あなたが彼に対して漠然と「あなたって強引よね」と言っても、彼は超能力者ではありませんから、何のことを言われているのかさっぱり分からないでしょう。だから、きょとんとするか、「なんだよ!」と変に反発してしまうのです。 この場合、あなたがどんなとき、どんな場面で「彼って、強引」と感じたかを考えるといいでしょう。紙に書き出してみてもいいでしょう。 たとえば、あなたは油っこい食べ物が苦手なのに、彼が連れて行ってくれるのはラーメン屋や焼肉屋ばかりということもあるでしょうが、あなたはラーメンや焼肉が好きだと彼は思っているのかもしれません。 ですから、はっきりと「私ね、さっぱりしたものが好きなんだ」と言えば、彼は「あ、そうだったのか」と、次はおいしい和食のお店に連れて行ってくれるかもしれません。 「何を食べたい? って、ひと言聞いてくれたらうれしいな」と、提案してみるのもいいでしょう。 こんなふうに自分の気持ちを上手に翻訳していけば、彼ともっともっと素敵なお付き合いが楽しめるのではないでしょうか。
★自分を好きになれない人に、いい恋愛はできません。 ★まずは欠点も含めた、ありのままの自分を好きになりましょう。 |
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